PFA研修

産業カウンセラー協会実施のPFA研修に行ってきました。PFAとはPsychological First Aid(サイコロジカル ファースト エイド)で訳すると『心理的応急処置』となります。深刻な危機的出来事(事故・災害等)に見舞われた人に対して行う、人道的、支持的、かつ実際的な支援のことです。

 

WHO(世界保健機関)の『mhGAP(メンタルヘルス・ギャップ・アクション・プログラム)』ガイドライン査定グループによって定められた方法に沿って研修が行われました。かつては災害や精神的にショックとなる出来事を経験した人々の為に行われる危機介入手段『心理的デブリーフィング』が主流となっていたようですが、2009年に心理的デブリーフィングよりもPFAを提供すべきという結論に至っています。

 

極度のストレスをもたらす出来事の直後からどのような支援を行うべきかについて1日研修を受けてきました。

グループワーク・ロールプレイ(私はグループワークやロールプレイを見慣れていますが、そうでない方にとっては気苦労を感じる作業であることは間違いないほど非常に凝った内容)あり本当に内容の濃い1日で、学ぶべきものも多く自分なりの気付きも沢山ありました。

 

研修には電車で行ったのですが、朝最寄駅まで歩いている時に目の前でバイクが急制動しライダーの男性がバイクと共に倒れるという事故に遭遇しました。単独事故でしたので、ライダーは取り残され倒れたままでした。私は持っていたカバンを歩道の脇に置き、すぐさまライダーに駆け寄りました。

 

足が道路とバイクの間に挟まれており身動きが取れないようでしたが何とか二人で(と言っても私は実際はアタフタしていただけかもしれません)バイクを起こしライダーも立ち上がりました。救急車を呼ぶかどうかの確認をしてライダーはその必要は無いとのことでしたし、立ち上がり歩き、ご自身でバイクを脇に寄せておられたので、そのまま私もその場を立ち去り電車に乗りました。

 

電車の中で、ライダーの様子を自分が見た瞬間からを思い出し、大丈夫だっただろうか、立ち去ってしまったが良かったのだろうかなどと研修会場につくまで色々と考えていました。

結果的にこの朝の出来事による心理状況は研修の内容とかなりリンクするようなアクシデントでした。

 

PFAは医療職でない人でも学び実践できるものとなっています。それゆえ、スキルというよりかはマインドの部分が大切になってくるものだと思います。産業カウンセリングとも全く違うものですが、マインドとして基本的に持つべきものは同じで、大事にするべきものを再確認できる大変良い機会になりました。

また、傾聴は本当に素晴らしく、被災者のレジリエンスを呼び起こすパワーがあることを実感しました。そういう意味で産業カウンセラーとして徹底的に実習した傾聴スキルは支援の基本であるということも確認できました。